2018年7月4日(水)、勉強会「横浜の緑とまちづくり」を開催しました。これは、自然散策イベント「あおば川ガール森ガールになろう!」(以下、川ガール)の夏のスペシャル座学に位置付けられます。

川ガールが区民企画運営講座だった頃から、イベントでは毎回、市民団体や専門家からお話を聞いていますが、行政のお話を聞く機会はなかなかありませんでした。そのため、「身近な自然は市民・団体・行政が一緒になって守り育てるものだから、ぜひ行政の取り組みを知る機会を設けたい」と、一年前のかわもりあおば設立時から考えていました。

そこで今回は、身近な自然の中でも「緑」に着目し、横浜市環境創造局の「横浜みどりアップ計画」について学ぶ勉強会を開催しました。


会場は、「もえぎ野ふれあいの樹林」に近い「カフェギャラリー リンデン」さんです。「会議室ではやりたくない」と思っていたので、アートな空間で開催できて本当によかったです。

○カフェギャラリー リンデン(横浜市青葉区もえぎ野)

まずは参加者への話題提供として、横浜市環境創造局 政策課 みどり政策調整担当係長の澤田悦子さんに、みどりアップ計画の趣旨や取り組み内容、成果についてお話いただきました。

緑を守る、あるいは新たな緑をつくる取り組みは多岐にわたりますが、市民からは見えづらいものです。たとえば相続など不測の事態に市が緑地を買いとっても、緑がそこに変わらずあれば、その違いはなかなか分かりません。

○農業職として横浜市に入庁し、農政業務や市民活動の支援などに携わっている澤田悦子さん

澤田さんのお話を通して、放っておけば緑はどんどんなくなっていくこと、「みどり税」を一部財源としたみどりアップ計画に基づく保全活動が私たちの身近な場所で行なわれていることを、参加者に知ってもらえたと思います。

かわもりあおばでは、川ガールのイベントで「市民の森」や「源流の森保存地区」の看板を見つけると、その背景にあるものを簡単に説明してきました。今回のお話を聞いて、そうした場所に対する理解がより深まったかなと思います。

○青葉区の事例も紹介されている『みどりアップQ』(編集:横浜みどりアップ計画市民推進会議)ほか、配布資料

次は、かわもりあおばの副代表であり、「横浜みどりアップ計画市民推進会議」の委員(公募市民)でもある加茂さんからの話題提供です。横浜みどりアップ計画は「横浜市水と緑の基本計画」(平成18年)に基づくものであり、加茂さんはこの計画を当時読破したそうです。同会議の委員としてみどりアップ計画やみどり税についての情報を市民へ提供する活動について紹介してもらいました。

その後は皆さんおまちかね、キッチンカー「コマデリ」のお弁当の登場です。コマデリの小池さんは、お米や野菜を生産者から直接買い付けていて、どの食材もどんな人が作っているかご存知です。今回はタイミングよく、神奈川県産の食材をふんだんに使ったお弁当を持ってきていただきました。

実はコマデリさんもこの勉強会に一般参加してくださり、「届け先で一緒に食べるのはおそらく初めて」とのこと。一緒にテーブルを囲んで食べられた私たちはラッキーでした(笑)。

○コマデリのお弁当。コマデリの小池さんは「はまふぅどコンシェルジュ」として横浜の地産地消を応援

お弁当を味わいつつ、会はフリートークへ移ります。

参加者の中から、まずは「やもと農塾」代表の工藤昇さんから、柿の木台の坂道に設置したベンチ付きの手作りお花箱をご紹介いただきました。これは、横浜みどりアップ計画の「緑をつくる」取り組みのひとつ「地域緑のまちづくり事業」を活用したもので、市民と横浜市が協力してその地域にふさわしい緑をつくる取り組みです。

○柿の木台地区の地域緑のまちづくり事業3年間の歩みを記した「伝心緑(でんしんりょく)」

高齢化の進む柿の木台地区で、お花箱によってまちの中に緑が生まれただけでなく、坂道を歩く人の憩いの場となり、さらには世代を超えたコミュニケーションの場も生まれたそうです。

工藤さんからは、緑の減少を食い止めることを行政任せにせず市民自らが取り組むべきこと、そして、地域課題の解決に緑化を活用できることを、教えていただきました。

○工藤さんのお話を聞く参加者の皆さん

他にも、澤田さんへの質問や、自らの活動の紹介など、様々な声をあげていただきました。平日の夜開催ということもあって2時間の勉強会となりましたが、こうして「地域のことを知りたい」「身近な緑を残していきたい」と思う方々が集まるとこんなにも盛り上がるものかと、正直私たちも驚き、そしてうれしく思いました。終了後、「もっと話が聞きたかった」「時間が足りなかった」という声を多くいただきました。

皆様、時間が少なくてすみませんでした!


固いテーマだっただけに、参加者がどれほど集まるか不安でしたが、学生、NPO団体、造園業、教師、市民団体など、多様な方々にご参加いただきました。取り組みの「理想と現実」はもちろんありますが、そのギャップも含め、参加者で共有できたことはよかったと思います。

肝心なのは、私たちがこれを一回に終わらせないこと ── またこうした機会をつくっていきたいと思います。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。次回の「あおば川ガール森ガールになろう!」の開催は、秋以降を予定しています。詳細はまたメルマガでご案内します。